エンピツの日記

働くこと/耳が聞こえないこと/社会で生きるということ。漫画とアニメと食べることしか楽しみがない

一般枠で受けた会社は落ちた 聴覚障害者エンピツの就活日記③

 

こんにちは🌟エンピツです。

今回は聴覚障害を持つエンピツが、一般枠で採用試験を受けた体験談を書きます。

本来なら障害者枠で採用試験を受けるところなんですが、希望していた会社に障害者枠がなかったため、一般枠で受けようと考えたのです。

 

① 1社目はお断りされる

気になった会社に障害者枠がなかったので、下記のような内容のメールを採用担当に送りました。

「私は聴覚障害を持っていますが、御社の仕事内容に興味があります。採用試験を受けさせていただきたいのですが…」

 

会社

「ありがとうございます。しかし弊社の業務は音を確認する作業が多く、聴覚障害を持っておられることで、エンピツさんができそうな仕事はないかもしれないです」

 

と、こんな感じにお断りされました。

きちんとした理由が並べてある文章を見て、一気に熱が下がりました(笑)

(ああ。自分はここで働けないんだ)と。「あなたは駄目」と、バリアを張られているようで、むなしくなったしん…。

 

② 2社目は面接してくれることに

 めげずに2社目に応募。

そこは面接をしてもらえることに!

いろいろ準備して迎えた当日。

会社に到着すると、面接待合室に案内されました。

部屋のドアを開けると、すでに学生一名が緊張した様子で椅子にちょこんと座っています。

(面接受ける人かな? 私より先にいるし、この人が先かな)

てっきり1人ひとり個別に面接を受けるのだと思っていたのですが、まさかの2人!

事前に知らされておらず軽く困惑。

健常者が受ける一般枠の採用試験って、こんな感じなの?

宣告なしで集団面接とかするの?

③ いざ面接!しかし結果は不合格

心の準備もできていないなか、面接は始まります。

耳が聞こえないエンピツのために、面接官が質問をあらかじめ紙に書いてくれていました。(事前にそうしてくれるようにお願いしました)

それに対して、エンピツは言葉を声に出して伝えます。上手に話せていたかは分からないけど‥。

エンピツの受け答えは順調だったと思うのですが、一つ。困ったことが。

一緒に面接を受けた健聴者の学生がなにを聞かれていて、なにを答えていたのか分からなかったんです。

紙に書いてくれるのは、エンピツへの質問だけなので。

一緒に受けてる学生がどういう返事をしているのか分からないと、似たようなことを答えてしまっていないか心配になります。

ここを理解できていれば、少し変化をつけた返事ができるのに…。(多分)

やるせない思いで面接を終えました。結果は不合格。

 

聴覚障害者の自分が一般枠で受けるとき、やっておけば良かったこと

ただ1つ!

面接のスタイルは聞いておくべきだった。

「抜き打ち」集団面接という、突然の出来事にきちんと対応できるか見ている部分もあると思いますが、他の学生が何を聞かれてなにを答えているのかは把握できた方がいいです。

他の学生と似たような回答になってしまいそうな時、どういう工夫をしたら違いをつけられるか考えたりできるし。

もしあの時、ほかの学生と一緒に面接を受けることを知っていたら、手話通訳士やノートテイカーを連れて行ったと思います。(ほかの学生の面接も通訳してもらう)

ちなみに、どうして身一つで面接に臨んだのかというと、「手話通訳士やノートテイカーに頼らなくてもコミュニケーションはとれる」ってことを証明したかったから。

いま思うと、くだらないし意味のない意地。

 

ではでは!